医療の世界での電子カルテの必要性

従来、病院などの医療機関で用いられている診療用の紙カルテは、医師が手書きで患者さんの症状や検査及び診断の結果、経過状況を記入するため作成に時間がかかり、加えてカルテの管理と活用にも課題が見受けられます。そのため約20年前より、大規模病院を中心に電子カルテの導入が開始されており、カルテを電子的に一元管理する取組みが医療現場の業務改善に繋がる有効手段として効果を発揮しています。現在では、大病院だけでなく中小規模の医療機関でも電子カルテの導入が進んでおり、病院側だけでなく患者さんにもメリットをもたらす管理システムとして、その必要性が理解され定着しつつあります。当初、電子カルテの導入課題は、初期費用の高さが大きな障害となっていましたが、今では低コストのシステムが開発され、普及促進に結び付いています。

電子カルテの導入により医療現場にもたらされるメリットとは

現在の医療現場に必要不可欠な電子カルテは、さまざまなメリットをもたらす電子管理システムであり、そのメリットを病院サイドと患者さんサイドに区分けしご紹介いたします。まず病院サイドには、院内の医師同士及び医師と他業種の情報共有化が実現しますので、患者さん情報が把握しやすい環境が整います。また、従来の紙カルテの大きな問題点であった手書き文字の誤読が皆無となり、手書き文字が原因となる医療ミスも防止できます。カルテ作成は効率的に対応、カルテの管理も専用施設が不用となり、管理上の過重業務の見直しに結び付きます。患者さんには、診療時にカルテを用いた治療経過の説明がわかりやすくなり、また受付や会計の待ち時間が大幅に短縮されています。このように電子カルテは、病院の医師とスタッフ、患者さんの負担を軽減する優れたシステムと言っても過言ではありません。

クラウド型電子カルテは医療現場の業務と管理の両面の負担を軽減

電子カルテの導入、活用が始まった頃、重要なデータ管理は、病院内にサーバを設置しデータを蓄積するシステムであり、そのため導入コストが割高となってしまい、中小規模の病院の導入が停滞しています。しかしながらここ数年、普及率は着実に伸びており、その背景には、電子カルテシステムサービスを提供する企業のデータセンターに、データを蓄積管理するクラウド型電子カルテが導入課題を解決しています。このシステムのメリットは、インターネット回線が有ればどこでも導入可能となり、いつでも利用できると共に院内でデータを蓄積する必要がなく、サーバのバックアップや点検保守はサービス提供会社が担いますので、病院の管理負担の軽減と導入の低コスト実現です。クラウド型電子カルテは、中小規模の医療現場において、業務量の削減を含めさまざまな効果が期待できる管理システムとして導入が進んでおります。